青木歯科医院・TEL082-874-1180
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  歯周病・虫歯
歯の表面に歯垢(プラーク)がたまり、その中の歯周病菌が増殖することによって、歯を支える土台である歯周組織や骨が破壊される感染症です。歯を失ってしまう場合もあります。歯周病は日常生活では、自覚症状が殆どなく、気がついた時には重度に進行していることがあります。成人の85%に歯周病があると言われる中で歯周病の処置は避けて通れません。進行する前に、自身でお口の中をチェックし、以下のような症状があればご相談ください。

□歯ぐきから出血する。
□歯ぐきが腫れている。
□歯がムズムズする。
□歯がグラグラする。
□歯ぐきが下がった感じがする。
□口臭が気になる。
 

【歯周病と全身疾患】
歯周病は、歯を失うことだけではありません。歯周病の原因菌は、気道や血液を介して肺や全身に廻り肺炎や心 臓病、脳卒中や糖尿病への悪影響など、様々な病気を招く一因になることがわかってきたのです。したがって、歯周病を予防し、もしかかってしまっても、早期発見、早期治療で治すことが全身の健康管理のためにも大変重要です。

・心臓疾患
歯周病原菌は血管を通じて心臓に運ばれます。歯周病患者の特徴として歯ぐきから出血しやすくなります。健康な人であれば血液中に細菌が入っても、免疫力によって防御されます。ところが免疫力が低下してくると、血流によって心臓に到達してしまうのです。また、相対的に歯周病菌数が多ければ、血液中に入り込む可能性も高くなります。歯周病原菌は心臓の血管に炎症を起こし、動脈硬化や心臓発作を誘発することも考えられます。疫学的には歯周病患者の心疾患での死亡率は健康な人の2〜3倍と言われています。
・糖尿病
糖尿病になると免疫力が落ちるため、感染しやすくなります。糖尿病の合併症として白内障や腎臓病が有名ですが、歯周病も合併症といえます。また、「歯周病になると糖尿病が悪化する」という逆の関係も明らかになってきました。 歯周病が原因で糖尿病になるとは断言できませんが、2型糖尿病の患者さんの歯周病を徹底的に治療すると糖尿病が軽減または治癒することがある、という事実があります。歯周病による炎症を抑えるために体内から分泌される様々な物質がインスリンの効き目を低下させてしまうということのようです。
・動脈硬化
歯周病原菌が作り出す毒素成分(内毒素)が動脈硬化に関わっていることは海外の研究機関によって発表されています。内毒素は、好中球やマクロファージといった免疫細胞に取り込まれて血液中を運ばれ、血管壁などで炎症性サイトカインの産生を促し、コレステロールの沈着や細胞傷害などを起こすのではないかと考えられています。
・肺疾患
「肺に食物が入って肺炎になった」(誤嚥性肺炎)は、飲み込み力が弱くなった高齢者の方には十分おきうることです。誤嚥性肺炎の原因は、食物とともに歯周病菌を気管支や肺に送り込むことで引き起こされます。ケアホームなどで口腔内の清掃に注意をはらうのは、単に口腔衛生管理だけではなく、肺疾患の予防にもなるのです。海外の論文では、「肺炎を引き起こした患者の肺から、歯周病原菌が高い頻度で見つかる」とあり、歯周病と肺疾患の関連性が指摘されています。「喫煙=肺疾患」の図式は周知の事実ですが、「歯周病=肺疾患」はまだまだ知られていません。喫煙者がある程度の覚悟をして(?)たばこを吸っているかもしれませんが、歯周病は治療も予防もできます。ちなみに「喫煙≒歯周病」はご存じでしたか。歯科界では歯周病のリスクファクター(危険因子)No.1と言われています。
・流産・早産
妊婦が重度の歯周病にかかっている場合、早産や流産の可能性が高くなると言われています。女性は男性に比較して歯周病を悪化させやすい要因があります。エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンが影響しています。月経、更年期などに分泌が盛んになるエストロゲンというホルモンは、歯周病原菌の栄養となり、体内で増え続けます。歯周病の妊婦はそうでない妊婦に比べ37週以前の早産や、2,500g以下の低体重児出産の危険性が7.5倍も高くなるという衝撃的な報告もあります。歯周病になると、歯肉溝滲出液中の炎症性物質の濃度や総量が高いことが報告されています。その中でも妊婦にとって厄介な物質は、インターロイキンIや、プロスタグランデンE2といった炎症物質です。大量のプログランディンE2は妊婦の子宮を収縮させると言われており、これが早産、低体重児出産を引き起こすのではないかと考えられています。また、血液から子宮に運ばれた歯周病原菌が胎盤や子宮に感染することで胎児に影響を与える報告もされています。

【歯周病の進行】

進行度
イメージ
特徴
☆☆☆
歯ぐきに弾力性があり、きれいなピンク色をしています。
→健康な状態です。
★☆☆
歯の周りに歯垢がたまって歯ぐきに炎症(歯肉炎)を起こします。さらに歯と歯ぐきの間に歯周ポケット(溝)ができます。
→歯肉炎の為、正しいブラッシングで治ります。
★★☆
歯周ポケットが深くなり、歯垢や歯石が沈着。歯槽骨の組織の破壊が始まります。(歯周炎)
→歯周病の処置が必要となってきます。
★★★
歯周ポケットには膿がたまり、歯周組織の破壊が極度に進行し、歯は支えを失ってぬけ落ちます。
→場合によっては保存することが不可能となるときもあります。

【歯周病の治療の流れ】
歯周病は感染症であるため「感染の除去」が必要になります。口腔内に歯周病がある場合は、一度歯ぐきをリセットし進行を止めなければなりません。
歯周病の治療は数年かけて進行してきたものを改善させていくので、時間はかかりますが、治療の内容としては、いたってシンプルで感染の除去をしていけばいいのです。ただ、一番の治療はご自宅での歯ブラシです。日々の歯ブラシと歯周病治療が伴ってこそ改善してくるのです。歯ブラシが今まで通りだと一時的に治っても、また数年かけて、少しずつ歯周病は進行してくるのです。
今までの歯ブラシで口腔内の汚れが取りきれなかったので歯周病が進行したわけですから、これからは、日々の歯ブラシを汚れがしっかりと取れる様にしなければ、また、「歯周病の再発」となるわけです。
1.診査・診断

2.基本治療
歯ブラシ指導、歯肉縁上・縁下のクリーニングによりプラーク(歯垢)・歯石を口腔内から徹底的に排除します。虫歯治療や根の内部の消毒(根管治療)等も行ない、口腔内の病的因子を全て排除します。
・歯ブラシ指導(歯周病の状態に合わせた歯ブラシの方法を確認してご指導します。)
・歯石除去スケーリング(歯肉より上に見える歯垢・歯石のクリーニング)
・歯石除去SRP(歯肉より下に入り込んだ歯垢・歯石のクリーニング)

3.再評価
治療終了後、歯周病の状態が改善されたかどうか、歯周ポケットを検査します。再評価の治療結果を基に歯周病が改善された部位・改善が不十分な部位をご説明し、今後の治療の進め方について決めていきます。歯周病は再発傾向のある疾患です。長期的に治療効果を継続させるには定期的に検診し、クリーニングすることがとても重要です。口腔内の状態にもよりますが、3ヶ月に1は検診を受けることをお勧めします。


虫歯の原因となるのは、「ミュータンス菌」という細菌です。この細菌が歯垢をつくり、歯垢の中で酸をつくります。この酸によって、歯が溶かされるのが虫歯です。偏った食事や飲食回数が多くなると菌が活発化し、お口の中の酸性度を高めます。これは虫歯になりやすい環境といえます。通常、唾液による「再石灰化」の働きで、お口の中は元のアルカリ性に戻りますが、飲食回数が多いと「再石灰化」する時間が少なくなります。予防に最も効果的なのは、お口の中で酸がつくられる前に、虫歯の原因を取り除くことです。食事の後は、早めにうがいや歯磨きなどをしましょう。虫歯になってから治すのではなく、なる前に予防することが一番大切なのです。
【虫歯の進行】

進行度
イメージ
状態と治療
C0
表面が浅く溶けた、ごく初期の状態。表面が白く濁ったり、溝が茶色になったりします。ごく初期の虫歯は、削らずに観察しながら再石灰化を促す予防治療を行います。
C1
エナメル質がおかされ、小さな黒ずんだ孔があきます。エナメル質に神経はないので、通常、自覚症状がありません。孔がとても浅い場合、口腔衛生状態が良好な状態であれば、歯を削らず、虫歯の進行停止と再石灰化を目指して予防治療を行います。
C2
象牙質まで虫歯は進行。歯髄に近づくにつれて冷たい物がしみ、痛みの自覚症状が出てきます。さらに進むと熱いものがしみるようになります。
C3
歯髄(神経)まで進行。痛みの感じ方には、個人差があります。症状が無い場合もありますが、多くの場合、しみたり、痛みを感じます。(激しい痛みに襲われるケースもあります。)さらに、炎症が進行すると、歯髄は壊死します。
C4
歯は歯根だけになってしまいます。歯髄が壊死した状態です。歯根の先に膿がたまります。膿が大きくなると、強い痛みを感じたり、腫れたりします。頬や顎まで大きく腫れることもあります。こうなると治療は難しくなります。

※虫歯治療をしていく中で口腔内に歯周病がある場合、虫歯治療をしても動揺し始めて噛めなくなれば予後として不良なので、歯周病処置は先に行います。


患者さんの歯を大切にする為に、予防(メインテナンス)を基本に噛み合せのバランスを考慮し、歯周病治療、虫歯治療等を出来るだけ、削らない、抜かない、そして丁寧にをモットーに心がけて治療を行っています。
虫歯などの悪いところを治療し再発しない予防と、健康な状態から虫歯になりにくいように歯を強化する予防に力を注いでいます。



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